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MALAYSIA

(1)海外進出先としてのマレーシア|2025年4月24日開催ウェビナー

マレーシアは多様な動物が生息する自然豊かな国だ。しかし、近年では新たなビジネスの場としても注目を集めている。多くの海外企業や投資家を惹きつけてやまないマレーシアの魅力とは何なのか。

海外進出の傾向

近年、海外進出を検討する日本企業は増えている。その背景にはコロナ禍の終結や円安に加え、新しい市場開拓への強い期待感があるようだ。現時点での海外拠点の有無にかかわらず、多くの企業が進出に前向きな考えを持っている。

マレーシアの概要

日本からマレーシアの首都クアラルンプールまでは約7時間半で到着する。国土は西マレーシアと東マレーシアに分かれており、首都は西側に位置する。また同国はオセアニア大陸とアジア大陸にまたがって位置する大陸横断国だ。世界の動物の約2割が生息するメガ・ダイバーシティ国でもある。

国土面積は日本より少し小さいが、複数の民族や宗教が入り混じる多民族国家だ。民族構成ではマレー系が約7割、宗教ではイスラム教が過半数を占める。

人口は約3500万人で、その約8割が都市部で生活している。また平均年齢は31歳であり、非常に若い国だと言える。

マレーシア経済とGDP

マレーシアは東南アジアを代表する経済大国の一つだ。その規模はASEAN地域で15番目に大きく、今後も成長が見込まれる。同国のGDPは、規模は小さいものの安定的な成長を遂げている。2023年の一人当たりの名目GDPは、中国とほぼ同レベルだ。

製造業やサービス業など、さまざまな業界の発展が目覚ましい。特にエネルギーや観光、ICT事業はGDPに大きく貢献し、年間成長率の過半数を占める。また、マレーシアは昨今の世界的なAIブームを味方につけ、海外から大規模な投資を集めている。

投資先として人気が高いマレーシア

マレーシアは投資先として人気が高い。立地が良いため貿易や投資の玄関口とされるほか、半導体や電子機器の製造、石油・ガス産業なども盛んなためだ。また交通インフラ、デジタルインフラ共に整備が行き届いており、政治も安定している。政府の優遇措置などが充実している点も魅力的だ。

事業拡大を目指す企業にとって、好条件が整った市場だと言えるだろう。

国内の成長も目覚ましい。中流階級層の増加により個人消費が拡大傾向だ。パーム油や半導体、石油製品の輸出も好調である。また優れた技術を持つ人材への需要が高まり、雇用率も上昇している。さまざまの要素が経済発展の要因となっているようだ。

マレーシアは多彩な魅力を持つ国だ。立地の良さや中流階級層の増加に加えて、他の東南アジア諸国では懸念点とされやすいインフラについても整備が行き届いている。進出先の候補として注目されるのも納得だと言えるだろう。