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MALAYSIA

(5)マレーシア市場で長く親しまれるためには|2025年4月24日開催ウェビナー

マレーシア市場での成功において、現地パートナーとの提携やローカライズ、競合との差別化は必須である。具体的にはどの要素を重視すればよいのか。現地の人々から親しまれる製品を生み出すために大切なこととは何か。

よき現地パートナーを選ぶためには

マレーシア市場で成功を収めるためには、現地パートナーの選定が重要である。しかし事業内容や方針によって、選定方法は大きく異なるだろう。

もし小売メーカーが事業拡大を目指すのであれば、まずオンラインマーケットプレイスや自社ウェブサイトで製品を販売し、知名度を高めていくことができる。また、現地OEMメーカーによる受託製造や合弁事業の設立、他企業との提携も有効な手段だ。

現地パートナー選定の際に最も重視したい要素は、経験と実績である。例えばグローバルな事業拡大の経験や流通と物流面における実績、過去に企業と提携した実績を持つパートナーと協力できれば非常に心強い。

市場でローカライズを成功させるには

マレーシアの人々から長く親しまれる製品を生み出すためには、ローカライズが大切だ。彼らは日本製品の品質と技術の高さを非常に評価している。メイドインジャパンの強みを活かしつつ、現地消費者の嗜好やニーズを深く分析した上で事業展開することが大切だ。

ローカライズと一口に言っても持続可能性やハラル認証など、売り出したい製品によって対応方法はさまざまである。まずは現地の市場動向を調べ、そもそもローカライズの必要はあるのかを判断すべきだ。その上で、どの企業とどのような形で提携するかを具体的に検討すると良いだろう。

競争の激しい市場で差別化する方法

マレーシアの小売市場は競争が非常に激しい。そのため競合との差別化は必須だ。まずは現地消費者の嗜好やトレンドを深く理解することから始めると良い。この取り組みから得た情報を活かし、具体的な差別化方法を模索すべきだ。

また、近年注目を集めている持続可能性やウェルネスといった要素を盛り込むことも、差別化には有効である。現地にはムスリムの消費者が多いため、ハラル認証を取得することで差別化に繋げることもできる。

注目すべきは、消費支出の拡大により高所得者層を中心に品質の良い製品へのニーズが高まっていることだ。日本製品の高い品質と技術力を印象付け、持続可能性に前向きに取り組むことが差別化となり、今後の事業発展へと繋がるだろう。

マレーシア市場における成功への第一歩は、現地消費者の嗜好やニーズを深く理解することである。その上でローカライズや現地パートナーとの提携について模索すべきだ。日本製品の高い品質と技術力は、マレーシアでもゆるぎない強みとなることは間違いない。